質の高い外科手術をすべての動物に提供するために
通常の麻酔・手術・CT検査は金曜日以外で実施しています
金曜日午後は、高難易度の手術や、半日入院検査などを実施しています。
当院のエネルギーデバイスその1:半導体レーザー(BERG)
レーザーから発せられる熱を利用して効率的な切開、凝固を行います
当院のエネルギーデバイスその2:ラジオ波メス(サージトロンDual EMC)
ラジオ波と呼ばれる通常の電気メスよりも高周波を用いる電気メスです
熱損傷の少ない、微細な切開、凝固が特徴です。
当院では麻酔モニター/手術野カメラを2画面表示し、手術侵襲の変化に対応しています
当院の外科手術へのこだわり
- 術前検査を行い,麻酔モニタリングガイドラインに沿った麻酔管理を行います
- 手術は術者と麻酔医は必ず獣医師が担当し、スタッフ全員で手術を行います
- 手術によっておこる痛みを早期発見し,積極的に緩和します
- 手術は必ず滅菌した器具・術衣・手袋などを用い,体の過敏反応が起こりにくい縫合糸を使用します
- 半導体レーザー・ラジオ波メスなどの高度医療機器を用いて,手術による動物の負担を最小限にします。これらの機器を用いるのに際し、(シーリングデバイス料などの)追加料金は発生しません。
- 適正料金を徹底し、外科が必要なすべての動物が治療を受けられるように配慮します。→当院の診療料金についてはこちら
麻酔事故ゼロを継続する当院の取り組み
- 術前検査を行い、麻酔をかけたときのリスクと対策を徹底的に洗い出します。
- 全身麻酔を回避できる方法(例えば局所麻酔のみでの手術など)を積極的に提案します。無理して全身麻酔をかけることはしません。
- 術中の麻酔モニターは可能な限りすべての項目を毎回測定します。エラーの出やすい血圧測定などは、2台同時測定して確認しています。
- 手術野カメラと麻酔モニターの画面を2画面同時表示により、刻一刻と変化する手術に素早く対応して鎮痛薬や昇圧剤などの対応を行います。
- 麻酔記録(麻酔カルテ)を必ず使用します。手術時のイベントログや投薬量のダブルチェック、投薬時間などを確認することができるようになっています。
- 手術後は愛玩動物看護師とも連携を取り、定時的に全身状態のチェックと鎮痛のチェックを行っています。
ラジオ波メス(RFナイフ)のご紹介
電気メスより細かい仕事のできる電気メスです
・ラジオ波メスは、通常の電気メス(0.4MHz)に比べて高い周波数(4.0MHzまたは1.7MHz)を使用するため、非常に繊細な切開や焦げの少ない凝固が可能です。
・上で紹介している半導体レーザーは、電気メスに比べて熱発生による圧倒的な切開力を特徴とするのに対して、ラジオ波メスは逆に熱発生を最小限にしながら繊細に手術をしたいときに有用です。
・事故の起こりやすい対極板による熱傷を起こしません。
*当院ではレーザー、ラジオ波メスを手術内容によって切り替えています。
- モノポーラ:ペンシル型のハンドピース。切開、凝固と幅広く使用
- バイポーラ:ピンセット型のハンドピース。主にピンポイント凝固に使用
- バイポーラクランプ:高性能電気メスと同等の血管シーリングが可能
当院で行っている外科手術のご紹介
軟部外科
去勢・避妊手術から消化器外科,泌尿器外科など幅広い外科治療に対応します
去勢手術 潜在精巣(陰睾)摘出術 避妊手術 子宮蓄膿症 帝王切開術 膀胱切開術・腎臓切開術(結石摘出) 膀胱尿道瘻形成術 胃切開術・腸切開術(異物摘出) 胃拡張胃捻転症候群(GDV) 腸管吻合 肝生検 会陰ヘルニア 臍ヘルニア 鼠径ヘルニア 横隔膜ヘルニア
腫瘍外科(ガンの手術)
当院では一部を除くほとんどの腫瘍の外科手術に対応します。また,院内での抗がん剤治療や,大学病院への放射線治療の依頼も可能です。
皮膚体表腫瘍切除 肥満細胞腫 乳腺腫瘍 脾臓腫瘍(血管肉腫など) 肝臓腫瘍 膀胱腫瘍 口腔腫瘍 腸管腫瘍 精巣腫瘍 卵巣腫瘍 子宮腫瘍 骨肉腫に対する断脚術 など
その他の外科
整形外科、歯科、眼科、耳科,小外科(マイナーサージェリー)
骨折整復術 大腿骨頭切除術 膝蓋骨脱臼 前十字靭帯断裂 歯周病治療(超音波スケーリング、キュレッタージ,レーザー治療,ポリッシング、抜歯) 栄養チューブ設置(鼻カテーテル,食道チューブ,胃チューブ) チェリーアイ(第三眼瞼突出)整復術 眼瞼縫合 眼球摘出術 耳血腫 垂直耳道切除術 全耳道切除術
*他にもたくさん対応可能な手術があります